自己肯定感と愛着障害
「愛着」という言葉をご存じでしょうか?
主に乳幼児期の子供と養育者との間で築かれる特別な情緒的、心理的な結びつきの絆の事を言います。
今問題にしている「愛着」形成のあり方は、乳幼児の発達はもちろんのこと、青年期や成人期などのその後の人格形成にも大きく影響するものとして非常に重要とされています。
広い意味で、親や養育者と子供との心の絆がうまく形成されなかった、いわゆる「愛着障害」と言われる問題を抱える方へのセラピーをクライアント様目線で行っています。
もし、あなたが訳の分からない生きづらさを感じたり、すぐに傷つきやすかったり、人間関係をネガティブにとらえて問題を抱えてしまうならば、ちょっと「愛着障害」疑ってみるとよいかもしれません。
生き辛さを感じて「愛着障害」などと検索をすれば、パーソナリティ障害や発達障害・・・など、いろいろな病名が出てきて自分は精神病だったのかな???
なんて、自分自身について悪いレッテルを貼ってしまい、余計に落ち込んでしまっている人もいるのかもしれません。
当サロンでは、十分に事前カウンセリングを行って、セラピーを進めさせていただきます。
ご無理のない方法で今のお悩みや状態、子供時代に養育者ととのかかわり方などをお伺いし、セラピーの進め方を提案させていただいているのです。
心理療法の交流分析では、幼少期の家庭環境や愛情喪失体験などによって自分の存在を否定され、不安や怒り、悲しみなどトラウマが出来たとします。そのため、本人の当時の子供としての自我状態に深く傷が出来てしまいます。
しかし、そのような家庭環境や親子関係の中でも子供として生き抜かなければなりません。
その時に魂に刻まれた、深い不安や怒り、悲しみを心の奥底に未完了のまましまい込んでしまいます。
理不尽な環境、親であっても子供は生きていかなければならないのです。この時の未完の感情や感覚が、交流分析のラケット感情であり、フォーカシングのフェルトセンスと呼ばれるものの正体です。表面意識は忘れてしまっても、潜在意識は覚えています。
この時にとった生き抜く術が、未完了のまま潜在意識に刻まれたパターンとして大人になった今でも延々と作用し続けているのです。
自分の存在をできる限り出さずに、またもっと厳しい場合、自分を無いものとして自分を扱うという生き方の泥沼から抜け出せず、自己肯定感の無い以下のようなことになっているんだといえます。
・いつも、他人の顔色をうかがい、振り回される
・自己肯定感が低く、すぐにネガティブな感情にとらわれる
・人が信用できない。だから、深いお付き合いができない
・きっと、自分なんかいないほうがいいと、思ってしまう。
・いつも、人間関係で失敗してしまう。
など、など・・・
このような事は、「愛着障害」だとは気が付かずに、日々、生きづらさを感じながら気丈にも頑張り続けているのではないでしょうか?
愛着障害へのヒプノセラピー
愛着障害には、上記に挙げたほかにもうつ病やパーソナリティ障害などの誘因ともなります。
しかしながら、正しく向き合えば、克服できるものなのです。
いろいろな愛着のパターンはありますが、ケースにもよりますが、基本的には年齢退行とインナーチャイルドを合わせてのセラピーとなるでしょう。
私自身のことを言いますと、、よくあるパターンではあるのですが、経済的に余裕のない家庭の三人兄弟の長男として、両親の顔を伺い、自分を決して出さず賢いお兄ちゃんを一生懸命演じて育ちました。
人前では決して自分の意見を言うことが出来ませんでした。そして他人の意見にまかれるばかりの自分軸の無い人間に育っていきました。
小学校6年間の通知簿を見返すと、いつも決まって、手を挙げて発表することが全く無く、積極性がないので将来が不安・・・などと、毎年先生に評価されてたのです。
私は、ヒプノセラピーで退行催眠を受けました。その時、私の潜在意識は、次のような場面に連れて行ってくれました。
小学校3年生頃の記憶だろうと思います。両親が金銭的なことで喧嘩をしている場面でした。
それまではもう、すっかり忘れ去ってしまっていた記憶でした。その時、私は父、母、どちら側につけば良いのかとても困って何も言えずその場にじっとしているしかなく、立ち尽くしている様子でした。
などなど、私の潜在意識は幼少時の決定的に重要な記憶のいくつかの場面に連れて行ってくれました。
そのセッション中のいくつかの場面で、両親の意識の中に入ってみたりしましたし、今の大人の自分が当時の幼少のチャイルドを呼び出して対面したりしました。
この経験を通して、今言えることがあります。
ヒプノセラピーを経験して、より高い視点から人生を振り返ることが出来たと思うこと、そして、自分の心が変容して落ち着いている事に気づきました。
これ以上の詳細は申し上げにくいのですが、今、大変なお悩みの渦中におられて、それぞれ大変な人生を歩んでおられる方には、一度、ヒプノセラピーを体験されることをお勧めしたいと心から思います。